鯨紀行

【輪行】乗鞍~高山~郡上八幡(1日目後半)

1日目の後半、高山市です。

今回の一番の目的地は、この高山市観光でした。

なぜ高山市か。それは、自分が一番好きな作家である米澤穂信氏の出身地で、氏の作品「古典部シリーズ」や「さよなら妖精」の舞台が、ここ高山市だからです。

漫画化もアニメ化もされていない作品ですが、小説の記述を追って、ある程度場所が分かっています。絵のない舞台探訪ですね。

舞台探訪にあたっては、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。勝手ながら感謝致します。


「真夜中に出歩く範囲内に信号がないタイプ」
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丹生川町北方、ここは千反田える嬢の家がある「陣出」のことだと思われます。ここに「四反田」という伝統民家造りの旅館があり、偶然とは思えません。千反田家のモデルとなっていると考えてまず間違いないのでは、と思います。

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この近辺、本当に信号も無く、まばらな民家の他は見渡すかぎり田圃や畑が広がっています。収穫前の稲が金色に輝いていて、綺麗なところでした。


「鳥居は小さいし石段も狭いし~~単に古い」
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すぐ近くには白山神社があり、「遠まわりする雛」で「生き雛」が行われた水梨神社のモデルのようです。確かにとても小さく、古びた神社で、記載と一致しました。「クドリャフカの順番」で願掛けを行ったのもここでしょうか。

なお「生き雛」自体は後述する「飛騨一宮水無神社」に実在する伝統行事です。


「『不動橋』の名は冗談でつけました、というほどの」
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高山市街に入り、万人橋を経て、不動橋を発見。不動橋は、確かに他の橋と比べると小さいものでしたが、さすがに揺れるようなことはありませんでしたね。20年前は揺れるような造りだったのかな。


「黒い木で形作られた街並みが」
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高山市の「古い街並み」は、伝統的な古民家を観光資源として保存してあり、趣が深い。歩いて見てまわるには丁度いいところで、店もたくさんあります。「お金を使いやすい心になっていますね」まさにマーヤの言う通り。

造り酒屋の数も多く、幾つかはとてもオープンで酒屋の中まで観光用に改造してありました。ひやおろしの試飲などをしつつ、ふらふらと巡ります。


「生き雛まつりといえばそれなりには有名だと」
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この後、荒楠神社のモデルと思われる日枝神社、米澤氏がデビュー前に執筆しながらアルバイトをしていた本屋などに寄りながら、飛騨一宮水無神社へ。

ここは4月3日に「生き雛まつり」が行われる場所ですが、さすがに普段は何も無いですね。ただ、規模としては中くらいで結構大きい印象でした。

この後、高山市へ戻るところで、祭り囃子と行列を見かける。「まさか?!」と思ったけど、さすがに生き雛であるわけが無く。若宮八幡という神社の御神幸行でした。地元の祭りといった感じで、小規模ながら地域総出で盛り上がってました。


以上、舞台探訪を兼ねた輪行1日目でした。
探訪は、その作品をもっと好きになるための手段だと思うのです。もちろん、そんなことをしなくても全然構わないのですが、実際の場所を知ることで、もっとイメージが膨らみます。

特に、記述が現地の地理に即していればいるほど、それがより強くなる。作者と読者、お互いの認識を共通にするために、読者側ができることでもあるかな、と。

好きな作品だからこそできること、ですね。

走行距離:146km
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by whisp | 2011-09-26 23:36