スペインワインの会
自分は普段ワインは呑まないのだが、だからこそこれは良い機会。しかも今回のスペインワインは、未知の領域が多かったので凄い勉強になった。
スペインのワインは、フランスに比べて樽による熟成に特徴が大きいようだ。「樽の使い方はスペインの方が断然上手い」とのことだが、なるほど、味の傾向がかなり違う。フランスはブドウらしさが強く、味の輪郭がはっきりしている印象だったが、スペインはまろやかさ、甘さ、ブドウ以外のフルーツ様も大きく、渋みが控えめな印象だった。
ウイスキーも樽熟成による影響が大きいが、スペインワインもその傾向が強いのかもしれない。グラン・レゼルバ(赤なら5年以上熟成)は、樽熟成による角の取れたバランスの良さが素晴らしかった。
スペインはシェリーも有名だけれど、上記のグラン・レゼルバ樽などはウイスキーとの繋がりも深い。ウイスキーの勉強にもなるし、酒の世界の繋がりが見えてくる良い機会だった。
料理もワインとの相性が良く、単体で飲むのとはまた全然違った印象が出てくる。オリーブやパエリアについて等、ワインと同じくらい料理の説明もあって勉強になったが、さすがに自分では作れるレベルではないもの多いのが残念。
一番驚いたのが「塩」。現地産の、トリュフの風味がついた塩なのだが、なんというか、旨みが凝縮された塩味だった。これだけでワインの付け合せになりうるくらい。ホタテのソテーなどに少し付けると、とても華やかな味わいになる。塩の底力を見た。
食で識るスペインの旅。満喫しました。
by whisp
| 2012-04-01 23:05
| 酒