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鯨紀行

家族

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数年前に家を出て、ひとり暮らしをするようになったとき、自分はどこか行き詰っていたのだろうな、と今更ながらにふと思った。

大学も実家から通える距離にしたのは、それが楽で、金も掛からなくて良い方法だと思ったからだ。ひとり暮らしの気ままさには憧れもあったが、とにかく金銭的な面が強かった。わざわざ高い金払わせて家賃その他出してもらうつもりにはならなかったし、バイトしまくって自分で払ってでも、という気も無かった。

その流れは社会人になっても続いたが、このままでは色々とダメだと思って家を出た。

これくらいやってくれるハズだ。それくらい分かれよ。なんでこんなことくらいで。家族なんだから。家族だからこそ。

漠然としているかもしれないが、まあとにかくそんな感じ。甘えて居たということなんだろう。気のおけない相手だからといって、礼儀も何も無くなっていた。家族ってなんだろう? 自分にとって家族は、都合の良いだけの人達なのか。そうではないはずだ。

そう考えたら、とにかく離れて暮らすことが一番なのでは、という結論に至った。そしてそれは正解だったのだと思う。離れて暮らしているからこそ、逆に家族のことが気になる。少なくても自分はそうで、以前に比べたら正常な状態に戻ることができたと思う。

実家は割と近いところにあるので、年に4,5回は帰っている。つかず離れずの距離感というのか、それくらいが丁度いいような気がする。

両親も高齢になってきた。今後はまた状況が変わってくるだろう。もしかしたら実家に戻るかもしれないし、そうならないかもしれない。今なら、どうなってもうまくやっていけると思う。
by whisp | 2012-04-21 23:50 | 日記