鯨紀行

鰯とウイキョウのブカティーニ

ここ最近、気になっていたシチリア料理。その中でも定番と云われるのが、鰯とウイキョウ(フェンネル)を使ったパスタなのだそうだが、ウイキョウというのがそもそもどんな味なのかサッパリわからず。これは一度食べてみないと、と思い立ち、空いてそうな平日のランチにイタリアレストランに行ってみた。

写真撮れば良かったのだけれど、ちょっとこの日はカメラを持ってこれなかったので写真なし。

向かったのはあざみ野にある「カレット」というシチリア料理店。ランチでこのメニューが食べられる近くの店……となるとここが一番良さそうだったので。

さて、注文後に早速並べられたのはアンティパスト(前菜)。「カポナータ」「鯛のカルパッチョ、オレンジ添え」「ほうれん草のオムレツ」の3点。オムレツはどうか分からないけれども、前2品はシチリア料理の定番。

カポナータはトマトとナスなどの野菜を甘酢っぱい風味に仕上げたもので、軽く食べられるがしっかりとした味わい。
カルパッチョは、オレンジの風味で味わうというのが個人的には経験したことのなかったので、とても新鮮に感じられた。レタスの下には自家製らしいピクルスもあり、様々な味わいが楽しめた。
パンも添えられており、どれもミニサイズながら個性的で美味しい。

そしてパスタの登場だが、見た目には全く派手さは無い所が、まさしく郷土料理的な感じもする。さて、食してみると……んー、これはまさに鰯だ。だがなんだろう、香辛料やハーブの香りが凄いするわけではないのだけれど、鰯にしては爽やかな風味が付けられている。これがフェンネルなんだろうか。塩気も強すぎず、鰯のくさみなども特になく、割りと素朴ながら美味しい味だ。ケッパーやレーズンも見えるが、どれもそこまで主張はしていない。あくまでメインは鰯だ。パスタはブカティーニで太め。アルデンテで茹で上げてあり、なかなか食べごたえがあった。

ドルチェは2品。オレンジムースとリンゴタルト。特別な味わいではないが、美味しく頂いた。

食後にエスプレッソを頂きながら、他のお客もいなかったため、オーナーシェフと話すことができた。フェンネルはシチリアでは道端にいくらでも生えている草なのだが、やはり日本では普通には手に入りにくいそうだ。

「薬っぽいですよ」と言われながら、実際にフェンネルの種の香りを嗅がせてもらったのだが、確かに薬っぽいが、薬品っぽいわけではないというか……。漢方にも使われるそうなので、ああそれならなんとなく分かる、という感じだった。とにかく爽やかな香りがして、個人的にはかなり好きな香りだった。

「この香りがシチリア料理の特徴で、逆に言うとなんでもこの香りでシチリアっぽくなる」そうだ。簡単に手に入ればいいのだけれども、流石に難しそうだ。デパートなどで定常的に手に入るところはあるのだろうか。

いやはや、勉強になりました。そして、料理も美味しかったので満足。正直、普段の昼食から考えると値段は相当張っているのだが、やはり一度は体験してみないと。来てみて良かった。

ごちそうさまでした。
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by whisp | 2013-03-25 20:00 | グルメ