鯨紀行

オーロラ撮影まとめ

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アイスランドでのオーロラ撮影の経験をもとに、自分なりに撮影方法などをまとめてみたいと思う。これを見た誰かの助けになれば幸いだ。

■1.オーロラ撮影の土地選び

オーロラが見える場所というと、フィンランド、ノルウェー、カナダ、アラスカ等が有名どころだと思われる。アイスランドはどちらかというとマイナーな土地だが、メリットとデメリットは次の通りだと感じた。

メリット
・比較的温暖(冬でも0℃程度)なため、撮影時の身体的な負担など、難易度が低め
・オーロラの発生する時間帯が21時~25時頃と比較的早いため、次の日も行動しやすい
・市街地の近くでもオーロラ撮影の良いスポットがある

デメリット
・晴天率には難がありそう → 雲の発生が多め。ただし場所を移動すればすぐに晴れていたりも。

小さな国だが、郊外の見所は多いため、オーロラ以外でも楽しめる要素が多いのもメリットかもしれない。


■2.最初はツアーに参加すべき

オーロラを見たことがない人は、最初はオーロラツアーに参加して「あれがオーロラだ」と教えてもらった方が良い。そうでないと、どれがオーロラなのかわからないことが多いと思う。

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自分が初めて見たオーロラは、このように雲間に見える霞のようなもので、全くオーロラだとは思えなかった。そこから暫く時間が経つと、かなりの動きを伴ってきて、まさにオーロラだと分かるようになったが、初見ではサッパリだった。

写真では何となくオーロラだと分かる程度に映っているが、肉眼では、よほどの視力の人でなければこのように見ることはできない。せいぜい薄い雲が掛かっている程度でしか見えないのだ。色合いもあまり無く、白っぽい、それこそ雲か霞のようにしか見えない。

現地ツアーで有名なレイキャビク・エクスカーションのツアーは、参加者が多く撮影には向かないかもしれないが、それでもオーロラ写真を収めることができた。アークレイリのツアーにも参加したが、晴れている場所やオーロラが見やすい場所を探すのは、現地のプロならではだと感じた。


■3.ロケハンは必須

当然といえば当然なのだが、本当に良い写真を収めたいと思うなら昼間のロケハンは必須。初めて行く土地ならば、どんな風に見える場所なのかを昼間のうちからアタリをつけておかないと、いざ夜に行ってみてもわからないことだらけだ。

また、オーロラが見える方角による背景の選定や、晴れている場所を探すため、複数の場所を候補に持っておく必要がある。正直、1回の旅行ではここまで行うのはなかなか難しいと思った。


■4.予報はあてにならない

オーロラの発生を予測するサイトが幾つかあるが、あまりあてにはならない。レベルが高くても見えないことが多いし、レベルが低くても見えることも何度もあった。予報には関係なく、とにかく撮影場所に行ってみることが重要。

予報ではなく、1時間単位のリアルタイム情報を提供しているサイトがあり、これを元に見える方角を推測するのは有効だと思った。自分が見えたときは、レベルが弱く北の方にしか出ていないらしかったので、北の空を中心に待ち構えていたら確かに見えた、ということがあった。


■5.レンズは暗くてもなんとかなる

自分のメイン装備は NEX-5N + Voigtlander SWH F4.5 15mm だった。F2.8は必要と書いてあるサイトを良く見かけるが、必須というわけではないことは自分の経験だ。

当然だが、レンズが暗ければ露光時間を長くすれば良い。NEX-5Nは高ISO感度に比較的強い傾向もあり、F4.5 ISO3200で10秒程度での撮影が多かった。

ただし、オーロラは動きが速いときもあり、その際の形をしっかり残したい場合は明るいレンズが欲しいと思うだろう。枚数をたくさん撮りたいというときも同様だ。しかし、そこまで明るいレンズでなくても、撮れることは撮れる。構図などを色々と工夫して、素晴らしいオーロラ写真を撮ることは可能だ。


■6.移動はレンタカーが一番

自分の思い描く風景でオーロラを撮影したいのなら、レンタカーは必須だ。アイスランドは、南側であればそこまで厳しい道も無いため、普通にレンタカーで色々な場所へ行くことができる。ジープでなければ通れないような道などもあるため、そういう場合は難易度が上がってしまうが、そこまでしなくとも良い景色はたくさんある。

また、レンタカーだと冬場でも寒さしのぎになるのが良い。やはり夜中はどれだけ着ていても寒いものは寒い。車中で待てるのは非常に助かるし、車中泊という手もある。自分も1泊したが、登山用の寝袋で寒さはほとんど気にならなかった。


■7.宿について

大抵の宿についてはオーロラツアーに理解があるため、事前に断っておけば門限を気にしなくて良い。安いホステルやB&Bも、入り口と部屋の鍵が兼用になっていて自由に出入りできるようだった。気になる場合には、予約をする際に問い合わせておくのが確実。

アークレイリで自分が宿泊した Guesthouse Hrafninn は、街の中心地にあって比較的値段も安く、出入り自由でとても重宝した。ホスト側も色々と気配りをしてくれて助かったため、オススメしておく。

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なお、大抵の宿泊場所は朝食が付いていないが、キッチンと冷蔵庫は自由に使うことができる。連泊するのなら、近くのスーパーで食材を買ってきて自炊するのがもっとも安上がりになる。ミューズリー+牛乳をメインにすると手軽でオススメ。



最後に、オーロラは天気や運に左右されるのは仕方ないが、雲が多くて見えなさそうと思っても、とりあえず色々出かけてみる方が良い。もしかしたら見えたかも、と後悔するのは精神的に良くないからだ。昼間に観光もすると体力的には厳しい面もあるが、うまく折り合いをつけて、良いオーロラに出会えるように動いてみてほしい。
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by whisp | 2013-11-07 21:42 | 写真